プールを長期間安全に使用するために、防水性の劣化を防ぐメンテナンスは欠かせません。屋外プールは夏季しか使用せず、紫外線や雨風に直接さらされる環境にあるため、定期的なメンテナンスの実施が必要です。しかし、何を根拠にプールの劣化を判断すべきか、メンテナンスのタイミングが分からない方も多いかもしれません。今回は、プールの防水工事の重要性や、気をつけたい劣化のサイン、メンテナンスを検討するべきタイミングについて紹介します。
プール槽の防水性を保つために適切なメンテナンスを
プールを衛生的かつ安全に保つためには、メンテナンスや定期的な改修が必要です。大量の水を入れる「プール槽」は、とくに注意が必要で、メンテナンスを怠ると躯体コンクリートが劣化し、深刻な漏水などの被害が起きる可能性があります。プール槽の寿命は25年ほどとされていますが、雨風にさらされる屋外プールでは、メンテナンスをさぼれば、その分だけ耐久性が低下します。プール槽に防水性を損なう深刻なダメージがあると、周辺に水漏れ被害が広がり、対応に莫大な修理費がかかるため注意しましょう。必要な点検や補修を定期的に行い、全面改修が必要な事態にならないように気をつけましょう。
プール槽の防水性が劣化した時にみられるサイン
プール槽はコンクリートの躯体に防水塗装を施し、水が漏れないようにしています。そのため、何らかの原因で塗膜が劣化し、ひび割れが起きると、水漏れ等の深刻な被害につながる可能性があるのです。劣化には段階があり、放置すると以下のように進行していきます。
塗装の色あせ
プールに関連する設備の中でも、プール槽は劣化を受けやすい部分です。夏季には水に含まれる塩素剤の影響で塗膜の劣化が進みやすく、シーズン以外では紫外線によるダメージを受けて劣化が進行します。色あせが見られるのは、塗膜の表面の限定的な劣化ですが、放置すると次の段階に発展します。
ひび割れやふくらみが目立つ
色あせを放置すると、次第に塗膜に細かいひび割れが発生します。まだこの時点では、コンクリート躯体に塗膜が密着しているため、それほど深刻な状態ではありません。しかし、放置するとひび割れが進行し、隙間から浸水が起きる可能性があります。一方、塗膜のふくらみは深刻な劣化のサインです。塗膜の下に水が侵入し、ふくらみが起きている可能性が高いため、迅速に対処する必要があります。
塗膜が剥がれ躯体が剥き出しになっている
コンクリートの躯体から塗膜面が剥がれ落ちると、プールの防水性に重大な影響を及ぼします。コンクリート躯体に水が浸み込み、内部の鉄筋の腐食がすすむと、腐食部周辺の躯体の破損や、利用者がケガをする事故につながる可能性があるため速やかに対処しましょう。
メンテナンス時期の見極め方
プールの防水塗装は、最低でも10年に一度の塗り替えが必要です。しかし、周辺環境や使用頻度によっては、それより早いペースで劣化が進行する可能性があります。メンテナンスのタイミングは、年数だけでなく、目視による点検や利用者の声などから、総合的に判断することが大切です。
劣化の初期段階の塗装の色あせや、塗膜の細かいひび割れが見られる程度であれば、緊急にメンテナンスが必要なタイミングではありませんが、定期点検の時に重点的にチェックするなどして対策しましょう。すぐに対処が必要になるのは、塗膜の剥がれや、躯体コンクリートのひび割れを見つけた場合です。プールの防水性は、防水塗料によって保たれているため、塗膜がなくなると水の侵入を防げません。
水漏れやコンクリート躯体の内部に水が浸み込み、手遅れになる前に、普段から目視によるチェックや、定期点検を行いましょう。プールが設置されている環境はさまざまなため、適切にメンテナンス計画を立てるのは難しいかもしれません。そのような場合には、専門の塗装業者などに依頼してプロに判断を任せることをおすすめします。
まとめ
今回は、プールを安全に長期間利用するために必要なメンテナンス時期の見極め方や、劣化のサインについて紹介しました。紫外線の影響などで塗膜の劣化が進むと、段階的にひび割れや剥離が進行し、深刻な状態に陥る可能性が高いため注意してください。劣化が進行する前に、適切なタイミングで防水塗料の塗り替えを行うことで、全面的な改修が必要になる事態を防げます。プールを快適に安全に利用するために、定期点検などを活用して、利用者が楽しく過ごせる環境づくりを心がけましょう。
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