コンクリート壁の塗装を長持ちさせるには?性質・塗料の種類を解説!

コンクリートの壁を塗装しなおしたいけれど、タイミングが分からないと感じている方も多いのではないでしょうか。コンクリート壁にはさまざまな長所がありますが、適切にメンテナンスを行わなければ、見た目が悪くなるだけでなく安全性にまで影響が及んでしまいます。そこで今回は、再塗装のベストなタイミングの見分け方や目的にあった塗料の種類の選び方などをご紹介します。

コンクリート壁のメリット

コンクリートとはセメントに水・砂・砂利を混ぜ合わせた建材ですが、コンクリートの壁にはどんなメリットがあるのでしょうか?具体的にみていきましょう。

耐久性が高い

コンクリートの壁は耐久性が高く、壁内部に鉄筋コンクリートを入る場合、60年から100年ほどの耐久性があるともいわれています。

防音・遮熱に優れている

コンクリートの壁は現場でコンクリートを流し込むため、気密性が高くなります。そして、厚みのある壁を作れることから、防音性・遮熱性に優れています。

火に強い

コンクリートは火にとても強い性質を持っているため、火事の際に建物が全焼しにくい傾向にあります。また、木造建築に比べて火の燃え上がるスピードも遅くなります。

優れたデザイン性

コンクリートの壁は型に流し込み作るので、曲線がある外壁にできます。仕上げ方法を工夫することによってさらに高度なデザインを作ることも可能です。

コンクリート壁を再塗装するタイミング

耐久性が高いコンクリート壁ですが、どうしても時間と共に劣化してしまいます。どのような症状がみられたら、再塗装を考えるべきなのでしょうか?ここでは、再塗装を検討すべきタイミングをみていきましょう。

壁がひび割れ・膨れ・剥離している

ひび割れを放置すると、雨をうけて水が内側の鉄筋まで侵入してしまう可能性があります。 そうするとサビが発生し、壁は危険な状態になってしまうでしょう。また、内部に水が侵入することで膨れや剥離にもつながります。モルタルなどの補修剤を使ってきれいに埋めた上で塗装を行う必要があります。

カビやコケが発生している

日当たりが不十分な場所や湿気が多い場所には、カビやコケが発生しやすくなります。カビやコケは見た目の悪化につながり、建物の印象を悪くしてしまうでしょう。また、放置しているとカビやコケの根が内部に伸びて、建物の内部構造にまで影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

コンクリートの壁に使う主な塗料

コンクリート壁の塗装の際に使う主な塗料を、それぞれの特性とあわせてご紹介します。

撥水剤

コンクリートの防水性を保つための塗料です。防水性が高く水を弾くため、雨の侵入を抑えられます。また撥水剤は色が透明なものも多いため、見た目を変えずに防水性を高められます。

クリア塗料

クリア塗料は、シリコンやフッ素による塗料です。通常、撥水剤の後に使用されますが、撥水剤のみを使用した場合と比較すると、表面に保護層をつくれるので耐用年数を伸ばせます。 コンクリート壁ならではの風合いを残しつつ、壁を十分に保護したいという場合におすすめです。一方で、ひび割れなどの補修跡が目立ちやすいという欠点もあります。

弾性塗料

塗料自体に伸縮性があり、ひび割れ対策に適した塗料です。シーラーなどの下地塗料の上から塗装します。 クリア塗料と比べると、耐用年数が長いのが特徴です。一方で、塗膜が厚くコンクリートの風合いが消えてしまうのが欠点といえるでしょう。 とはいえ、コストパフォーマンスに優れていることから人気を集めています。 

コンクリート壁を長持ちさせるための注意点

いったいどのような点に気をつければコンクリートの壁を長持ちさせられるでしょうか?ここでは、長持ちさせるポイントをみていきましょう。

定期的なメンテナンス

壁のひび割れなどの劣化状況は自身でも確認できますが、素人では気づかない他の劣化症状が発生している場合もあります。定期的にプロフェッショナルに壁の状況を確認してもらい、改修工事が必要かどうかを相談するようにしましょう。

異常が見つかったら早めに補修を行いましょう

ひび割れから雨水が内部へ入ると、コンクリートの剥離や雨漏りなどが発生する原因となります。 発見したら早めに補修工事を行い、早めに対策を行いましょう。補修工事は撥水剤の塗布の他に、ひび割れの部分をシーリングと呼ばれる材料で埋めていく方法もあります。このシーリングで行う補修の方がコストを安く抑えられるので、ひび割れが小さいうちに発見できたらシーリングで補修工事を行うことをおすすめします。

使用塗料の選び方

コンクリート壁の塗装に使う塗料は、安価なものから高価なものまでさまざまな種類があります。価格が安い塗料は高額な塗料と比べると、耐久性などの性能が劣ることが多く、10年もせずに再塗装が必要になってしまうことも少なくありません。そうすると、塗装工事の頻度が増え、結果的にメンテナンスにかかる費用がかさんでしまいます。塗料を選ぶ際は、安さだけでなく、耐用年数・価格、どのような壁にしたいかなどを踏まえて総合的に選ぶことが重要です。

まとめ

今回は、コンクリート壁のメリットや、再塗装の目安となる劣化症状、塗料の種類を長持ちさせるために気をつけたい注意点などをご紹介しました。コンクリート壁の特性を生かしつつ、お得に美しく維持していきたいものですよね。ぜひプロフェッショナルの力を借りて、賢く維持していきましょう。

千葉県船橋市にあります「株式会社ティーダ」では、コンクリート壁の塗装を含む塗装工事全般を承っております。確かな技術と安心の価格設定をもとに、お客様のご要望を必ず実現させていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。